- 2026.04.07
- 【開催レポート】デートDV防止スプリング・フォーラム2026
2026年3月8日、13回目となる「デートDV防止スプリング・フォーラム」がオンラインで開催された。国際女性の日にもかかわらず、全国から約80人の参加者が集まった。テーマは、「子どもへの性暴力とデートDV予防教育」。
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<午前の部>
行政報告 内閣府、文部科学省、警察庁、こども家庭庁
問題提起 社会活動家(元ジャニーズJr.)中村一也さんによる講演のあと、当団体阿部代表との対話形式で「子どもを守るために〜性被害根絶への提言」について深めた。

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<午後の部>
話題1 「被害を受けた子どもへの支援」をテーマに、認定NPO法人チャイルドファーストジャパン代表の山田不二子さんから、性被害を受けたこどもの支援について学んだ。
性被害を受けた子どもの反応や開示のプロセス、改正刑事訴訟法により「司法面接」が刑事裁判の証拠となるようになったが、そのために子どもに打ち明けられたおとながどのように対応する必要があるかなど具体的に説明があった。また、子どもの権利擁護センター(Children’s Advocacy Center)の理念の紹介、デートDV予防教育は、デートDVは人権侵害であるということを子どもたちが認識できるよう実施される必要があるとの提言があった。

話題2 当団体が2025年に実施した「デートDV予防教育の効果」についての効果測定調査結果の報告を調査を担当した赤澤淳子さん(福山大学人間文化学部心理学科教授)、上野淳子さん(四天王寺大学社会学部社会学科教授)、多賀 太さん(関西大学文学部総合人文学科教授/一般社団法人チェンジメン共同代表)よりなされた。
今回の調査で効果測定をおこなったプログラム内容を実施者が紹介したのち、各プログラム作成のプロセス(国際セクシュアリティ教育ガイダンスによる包括的性教育や生命の安全教育を意識して作成しているのか)や、参加者の様子などについて意見交換がなされた。
今回の調査では、「性的同意の認識」「デートDVの認識」「性被害への対処に関する効力感」について、どのプログラムも効果があるとの結果であった。一方で、プログラム直後だけでなく、人生においてこのことが有効に働くためにも、繰り返し予防教育がなされる必要があるとの示唆がなされた。

話題3 これまでの当団体の歩みを振り返り、子どもを性暴力の被害者にも加害者にもしないために、予防教育を実践する者は何ができるかを、阿部真紀(当団体代表理事/認定NPO法人エンパワメントかながわ理事長)、久保洋子(アウェアファシリテーター全国ネットワーク副代表)、中田慶子(NPO法人DV防止ながさき理事長)による鼎談を行った。
3人のデートDV予防教育に取り組むことになったきっかけや、どのように取り組んでいるのかが紹介され、「デートDV」に対する社会の認識をどのようにあげていくのか、「デートDV」に関する法制度を整えていくのかについて意見を交わした。

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鼎談の後、1日のプログラムを受け、予防教育を広めていくアイディアなどについて参加者同士でのディスカッションの時間を持った。
その後、全体でグループでのディスカッションを共有し、大会宣言で幕を閉じた。

- ライター:notalone